突発性難聴の治し方

【耳科医が教える】突発性難聴の治し方【国内未発表】 - YouTube

 

法月ロイです。
突発性難聴、話題ですね。
耳鼻咽喉科の私が解説していきます。
これはアメリ耳鼻咽喉科ガイドラインです。
2012年に発行されたものです。
日本でも同じようなことをやっています。
本当に日本人にどの治療が効果があるのか。
おそらく今年発行されます。
内容はほぼ同じになる予定です。
ですので、このアメリカのガイドラインを解説していきます。
英文で見ていくと一般の方はわからないと思います。
なので図だけ取り出しました。
それでもこのようにたくさんあります。
本当にいっぱいあります。
でも今大事なのここだけです。
治療のまとめです。
ここだけ話していきましょう。
特に大事なのは、Treatmentの赤い部分だけです。
ここだけ取り出すと、
この動画ではここだけ覚えてください。
最初のステロイド治療はOptionです。
Optionがどういうものかは後程説明します。
高圧酸素療法、少なくとも日本だとできるところは限られます。
これもOptionです。
次が他の薬による治療はRecomendation againstで端的に言うとやるなということです。
Salvage therapy これが Recomendationです。
つまり突発性難聴で推奨される治療はSalvage therapyだけということです。
Salvageとはある治療をやってそれが聞かなかった場合に行う治療です。
極端に言うと何かの治療をして効かなかったときにやる治療だけが推奨されているということです。
つまりよく言われてきた、そしてやられてきたステロイドの点滴は推奨ではない。
Optionというのはここに書いてあります。
定義を話すと長いので、Implicationを話します。
Recomendationはやるべきである。
Optionというのはフレキシブルな対応が求められるということです。
実際に何がいいのかというのははっきり言えないよ、という話です。
やりたいっていえばやればいいんじゃない?という話です。
もう一度言います、最初にやるステロイドはOptionです。 やりたかったらやればいいんじゃないの?でも副作用とか出やすい人は辞めた方がいいんじゃない?そもそもやらなくてもいいかもしれないよね。みたいな話です。
高圧酸素療法も同じような位置づけです。
あるいはほかの薬による治療は勧められません。
そしてそのあと発症から2週間といわれていますが、治らなかったものに関してはSalvage therapyとして鼓室内ステロイド投与をやるというのが勧められています。
1/3の病気と言われています、1/3人が治り、1/3の人がちょっと治って、1/3の人が変わらないという病気です。これがちょっと確率が上がるといわれています。
このちゃんとした数字が日本でも出てくるんじゃないかと思います。
つまりちょっと言いすぎなんですけど、2週間おいておいてもやりようはあるということです。
ただもちろん早く受診した方がいいです。
ステロイドの治療をやりたいのであれば、確かに早めにかかった方がチャンスは増えます。
ステロイドは少しずつ減らさないと副作用が出やすいので、大体1週間くらいはかかります。
正直ステロイド鼓室内投与を途中で始めてもいいんで、1週間以内にかかればよいのかも知れません。
だからツイッターで1万以上RTされているツイートがあってですね、
そこですぐに救急でもいいからかかれというような話がかいてあったので、
それに対する注意喚起ということでこの話をしております。
救急外来によるかかっても、聴力検査はできません。
なのであの高い金を払ってですね、
なにもされずにですね、
終わる。
また耳鼻科がやっているときに受診してくださいと言われるということになります。
あれのせいで医療費がですね、上がります。
1万人のうちのどれだけが突発性難聴になるかわかりませんけれども、
確実に上がるのは確かですし、その人の時間を奪っているのは確かなので、
あまり不確かな情報を広めない方がいいです。
よくないです、あれは本当によくないんです。
皆さん気を付けましょう。
ということで、実際に突発性難聴になった人、ここにたどり着いている方もいるかもしれません。
突発性難聴になったらですね、可及的速やかにかかれる耳鼻科を探してください。
きっとあります。
大きな病院の救急外来にいってはいけません。
高い金を払って何もしてくれません。
何もしないのが正解です。
何かしたらだめです。
何かするっていうことはOther pharmacologic therapyとも言い切れないですが、意味のない治療をされる可能性もありますし、専門の医師じゃないのでわかりません。
わかんなくて当然です。
そんなところにわざわざ行く必要はないんです。
耳鼻科に行ってください。
それこそゴールデンウィーク話題になってますね、来年度の。
これがですね10日間とかになると、確かに発症日によっては、そしていける日によっては、速やかに耳鼻科に受診した方がいいんですけど、それでもちょっと2週間くらい経っちゃうと、1か月以内にできれば始めたいというところではあるんですけど、Salvage therapyも。
なんですけれども休み明けでもいいんじゃないかとも思うんですけど、休み中でもやっているところはあると思います。耳鼻咽喉科で。
そこを探して、行くっていうのがいいんじゃないでしょうか。
ほっとけばいいじゃんっていうのはさすがにアレなので、そんなに変わるかなっていうのは正直しますが、そこに対してエビデンスがあるわけではないので、言い切れません。
その辺をできるだけチャンスを逃したくないのであれば、こういうところを探してわざわざ来る人はそう思うと思うので、
あるいはOptionレベルではありますが、ステロイド全身投与もやりたいというところであればですね、
耳鼻科のある病院を探して、そこに受診をするということですね。
ぜひやるといいと思います。
何かかわるかどうかは保証はもちろんできませんけれども、
やらないよりかはやった方がいいかもねっていうことではあるので、
ということばかり言っててもしようがないんですけれども、
実際は辞めにかかった方がいいのは間違いないんです。
1か月以内には絶対かかってください。
突発性難聴、耳が聞こえなくなったら。
そんなにほっとくひと中々いないとは思うんですけど、
でもなかなかいないと思うんですけど、実際何人も診てるんです、いままで。
それで、治したかったのに治せなかったって
実際やっても治ったかどうかはわからないですけれども、
それで治療の機会を失っている人が何人もいます。
今まで何人も診てきました。
そういう意味で、かかった方がいいと思います。
できれば1週間以内に。
もちろん早めの評価ができますし。検査ができますし。
あるいはですね、この前もお話しました。
滲出性中耳炎で聞こえなくなっている場合の方がむしろ怖いです。
そこで癌だった場合、2週間ほっておくとちょっと進みます。
2週間遅れることが最終的に治療をするのが、2週間の送れば3週間・4週間の遅れになることがあります。
これは現実あります。
それはしょうがないんです。 絶対にあります。
なので聞こえなくなったら早く受診する。
それは突発性難聴の治療のためではなく、がんを見つけるためです。
これは間違えないでください。
というところはこの前話したばかりですね。
ということで、突発性難聴、急に耳が聞こえなくなったらどうするべきか。
突発性難聴であれば、という前提でお話ししました。
でも皆さん、わかりませんよねっていう話はこの前、滲出性中耳炎の話でもしました。
早く耳鼻科に受診してください。
滲出性中耳炎の話も、耳鼻科に受診しなければ意味がないです。
内科に受診して、まあいいんじゃないといわれてもそれは見れていないので、わからないんですね。
そんなこと言う人あんまいないとはおもうんですけど。
ぜひですね、早めに耳鼻科を受診してください。
耳が聞こえなくなったら。
突発性難聴よりも怖い病気があります。
ということで、頭にもありますからね、耳が聞こえなくなる原因って。
そういうことろもありますので、早めに受診してくださいということは間違いないんですが、
ただ、急いで救急に受診してくださいはちょっと微妙です。
というかやめた方がいいです。
他に麻痺症状があるとかですね、というところであればそれは早めに受診した方がいいわけですが、
すごい頭痛するんですけどみたいな、すっげー頭痛して耳が聞こえないんですけど、みたいな。
耳が聞こえないという症状に右手右足が動かないんですけど、みたいな。
それはもうすぐ行ってください。
すぐ行って治療があるかもしれないので。
救急外来でも行って、治療があるかもしれないので。
というところで突発性難聴の話、簡単にしました。

 

突発性難聴update (MB ENTONI(エントーニ))

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急性難聴の鑑別とその対処 (ENT臨床フロンティア)

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